2011年08月10日

知事へのメール

今、五色台に、福島のお友達が香川へ
夏休みを楽しみにやってきています。

これは、渡辺智子さんを中心とするグループが招待したもの。

マスクをしなくてもいい
おもいっきりお外で遊べる 香川に招待してくれました。

お泊りは、五色台少年自然の家。
香川県で子ども時代を過ごした方なら、
一度は利用したことある施設だと思います。

県の施設であるということから、智子さんたちは、利用料の減免を
お願いしたと聞いています。

しかながら、県からの答えは、「できない」というものだったようです。

県に少年自然センターの利用料減免をお願いしていましたが、
「規則に減免対象として(被災地の子どもたちの支援を)規定していないから、
ダメ」というお答えが返ってきました。

ということを聞かされました。


県の同施設の利用料減免は、県の利用料・手数料条例によれば「知事が認めれば減免できる」とあり、
その減免対象は規則で定められています。
規則は、議会の議決事項ではありませんから、この施設の場合、教育委員会で決めれば変えられます。

今回のプロジェクトは、放射能汚染の中で暮らす福島の現状を、何とかしたいという思いで立ち上げたものです。
本来は国(賠償責任を負うのは東電ですが)が、子どもたちを早く避難・疎開させるべきだと思いますが、
(福島の保護者たちはそう訴えています)
それを待っていては間に合わないので、自分たちでまずはできることをやろうとしているのです。

子どもたちが何カ月も外で遊べない、という状況はとても普通の状態ではありません。
「せめて夏休みの間だけでものびのびと外で遊ばせてやりたい」「食べ物による内部被ばくも心配」
という保護者の人たちの切実な声を聞き、今回の企画をしました。

初めは、県に一時避難所という位置づけはできないものか、というお願いをしました。
原発の周辺区域からの避難者に限らず、災害救助法の適用対象とすることができる、
と国も通知しており、げんに新潟県では放射能の影響を心配して避難してきたいわゆる「自主避難者」も
他の避難者と同様に避難所で受け入れているからです。

子どもは大人よりも放射能の影響を強く受けると言われていますので、
健康への影響を心配して一時的に避難してくる人も「避難者」だと思います。

この少年自然センターも、震災直後には県が避難所として使えるかどうか確認しています。
(結果的に、県営住宅に入った人はいるものの、県内では避難所は設けませんでしたが)

国の通知があるにもかかわらず、香川県では、県営住宅への受入れなどにあたって、
災害救助法の適用対象は、原発周辺の避難区域に指定された地域のみとし、
自主避難者は認めていません。

これがそもそもおかしいと思うのですが、そこのところでいくら議論してもらちがあかなかったので、
県の使用料・手数料条例の、「知事が特別の事情があると認めたときは減免できる」
という規定があるのだから、被災地支援の一環として減免してほしい、とお願いしていたのです。

「被災地支援のための新たな予算はすぐには組めない」とも言われたので、
手数料減免制度を使えば、新たな予算を組む必要はないからです。

県の支援がなくてもやるつもりでしたが、
県民が色んなことに懸命に取り組んでも、県がそれらにきわめて冷淡で、
その一方で、業者に丸投げするような企画に多額の予算を組む仕事のやり方に、
かねがね疑問をもっていたので、何とか県に少しでも関与してもらいたかったのです。

私たちはすべてボランティアで取り組んで汗もかくし、お金も集めるから、
県として被災地の子どもたちの「健全育成」のために、利用料減免という県のできる形で支援をしていただきたい、
と何度も丁寧にお願いしたのに、”びた一文まけない”というのはちょっと冷たすぎませんか?

私たちが集めなければならなくなったお金が増えたから怒っている、というより、
こういう県の冷たい姿勢、「前例がないからやらない」というお役所的な発想に怒っているのです。
そして、今回の「被災地支援のためにも利用料減免をしなかった」という対応は、
今後の「前例」にもなってしまうことがみえているから、こだわっているのです。

私たちは、1回限りのプロジェクトではなく、今後も福島の問題に関わり続けていかなければならないと思っています。
今回の取り組みはその入口にすぎません。
今回は夏休みに間に合わせるために、ホームステイのマッチングという方法はとれませんでしたが、
今後、それらも含め、継続的な取り組みをしていきたいと思っています。
参加費を完全に無料にするかどうかについても議論も必要かもしれません。
何よりも大切なのは、こうした取り組みを通して福島で起きていることを自分たちの問題として考えようという
姿勢だと思っています。


ということです。

最近、私の怒りの沸点はとても高くなっていて・・・

これは、今私が携わっている活動で、県の担当者さんと話し合いを重ねていることで
「あーあっ・・・またか」
「いうてもどうにもならんのやなあ」と、
あきらめることがいっぱいあって・・・・


話し合いの場を持ってほしいとお願いしても
「機密」だからだめって言われたり・・・

私の活動と県の間で機密があるとすれば、
原子力とか宇宙開発なんて、機密だらけだなーっんて思ったり・・・


でも、今回のことは、本当に悲しくなりました。
香川県民として恥ずかしい!!

そこで、知事にメールを書きまして・・・・
利用料の減免をお願いしました。

回答は、、、、

香川県使用料、手数料条例第1条では、「特別の事由がある
ときは知事が減免することができる。」と規定されておりま
すが、同条例第7条第2項において、「教育委員会の所管に属
する学校等の施設その他の教育財産の使用料の徴収に関して
は、この条例中「知事」とあるのは、「教育委員会」と読み
替えるものとする。」と規定されております。

このため、教育委員会の所管に属する五色台少年自然センタ
ーの減免については、ご要望のように知事の判断では行うこ
とができることにはなっておりませんので、ご理解を賜りた
いと存じます。


知事は、県民が選ぶことができる行政の長です。
教育委員会は、県民の意思でその長であるとか、職員を選べません。

知事の権限より、教育委員会が強い・・・

ここも、ちょっと変なような気がします。

あえて、ブログにて現状をお知らせいたしました。

みなさんに知ってほしいと思ったからです。



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Posted by ももいろどんぐり at 10:42│Comments(7)良妻賢母
この記事へのコメント
こういう話を聞くとホント悲しくなります。
いったい誰のための行政なのか、と思いますね。
住民が自分たちの暮らしをよくしたい、
未来に希望を持って安心して暮らしたい、
と願う気持ちを支えるのが行政ではないでかい???

京都の大文字の薪のj話もしかり・・・・。
Posted by 0-た0-た at 2011年08月10日 20:15
はじまして そして お疲れ様です。

この県の対応について
素朴に思うのですが・・昨年の芸術祭のようなイベントで
数億円も広告などの 宣伝に使い
実際の 数値は 某財団のいい加減な数値が 
物凄く 目立っていると思います。

実際 自分自身
コレについては 前夜祭で実物を見て
自分も個人でのシャボン玉使い・・なのですが
前夜祭や開幕に新聞記事等々で
華やかに シャボン玉が飛んだ記事が目立っておりますが
アレは 正直 無駄な費用をかけすぎと 特に感じています。

実情がというか 費用的な事が分かるだけに・・

そんな 無駄な事に使わず
やはり 困っている人を助けるのが 行政で また 政治だと思います。

現知事は よそから来た人
それに 2代も続いているのですから
当然 実際の行政は 県庁舎内の力のある役人が
牛耳っているわけで・・
本当に コレでは いけないとおもいますよね~

ただ 残念な事に
みんな無関心すぎると思います。

昨年の知事選挙でもそうでしたしね~

自分は撮影を通じて 地域のイベントなどの見ておりますが
なんか 片寄りすぎた お金の使い方をしていると強く感じています。

今回の日記の事
やろうとしているのは 本当に素晴らしいのに
理解してくれないことに
同じ県に住んでて 本当に恥ずかしい事と思います。

 
Posted by ポンタポンタ at 2011年08月10日 21:49
正直、渡辺さんとこはもっと戦術をしっかりしないといかんと思います。

いつも一点突破型。

気持ちはわからなくもないけど、今のやり方では、なかなか強く広がりのある組織にならないような気がします。

知事減免は求めず、有志だけでやり切った方が良かったと思います。
Posted by たみ家 at 2011年08月10日 23:49
みなさん、、ありがとうございます。

0-たさん
ありがとうございます。
行政は巨大な組織で・・
その組織と戦うのってホント・・疲れます。

なんのための行政なんだろうね。

ポンタさん

シャボン玉・・・素敵だったんですが、
お金・・・かかっていたんですか・・

たみ家さん

むずかしーっので、ももどんにはよくわからないです。

しかし、みなさん・・・
福島のお友達は、楽しんで無事帰られたようです。

よかったよかった
Posted by ももいろどんぐりももいろどんぐり at 2011年08月20日 09:13
こんばんは
ももいろどんぐりさんのような公共性の高い活動を長くされてる方なら、たいがいのことはご理解されてると思いますが。

知事減免は、通らないのが普通の案件だと思います。

良いことかもしれませんが、通りにくいことを通りにくいやり方でやって、相手を感情論入れて悪く言う。
選挙を意識した政治活動と思われて当然の、代表と事務局長を連記してのやり方で。

結果的に219万円集めましたよね。
減免を求めるのは自由でも、断られたからと言って大々的に悪し様に言うことではないと思います。

「子供たちのため」「子供たちの笑顔が」を免罪符に、感情論入れて公共の問題を争うやり方に、眉をひそめる人が多いと思います。

自分達で発意したことを自分達で責任持って淡々とやり切れば良かっただけで、福島の子供を極力政争の具にしたと思われる余地をなくす配慮が必要だったと思います。

無名の人が代表ならここまで書きませんが、あれほどキャリア積んで、役割を期待される人だからきちんと、関係者の方は、こういう意見も受け止めてほしいと思います。
Posted by たみ家 at 2011年08月20日 20:07
たみ家さんの
『「子供たちのため」「子供たちの笑顔が」を免罪符に、感情論入れて公共の問題を争うやり方に、眉をひそめる人が多いと思います。』
に同感です。
ますます、人が離れていきますよ。
Posted by joy at 2011年08月23日 00:22
ありがとうございます。

政治に利用しているかどうか・・・というのはよくわからないですが、
だれがあれだけの行動をできたでしょうか・・・・・。



わたしはなにひとつできていないので、智子さんのしていることがとってもまぶしいです。
Posted by ももいろどんぐりももいろどんぐり at 2011年08月24日 09:22
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