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Posted by あしたさぬき.JP at

2013年06月22日

郵便局のおはなし

先日、父の運転手で郵便局に行ってきました。

父はもう何年も前に脳梗塞を患い、左手足が不自由です。

歩けるし、自分のまわりのことなどはできるのだけど、
加齢とともに、歩くのもちょっとしんどそうになってきています。


近くには大きな郵便局があるのですが、
父が行ってほしいというのは、まちの小さな簡易郵便局。


えっ・・・・どこが郵便局???と思うようなところでした。


玄関を、不自由な足で身体を揺らしながら入っていく父。

それを見つけた郵便局の職員さんは

「あっaさん、今日はどうするんえ?」と
大きな声で、明るく呼びかけてくれました。

個人情報もなにもない・・・そんな世界でしたが(笑)
父は、うれしそうに・・・4万円おろして・・・と言いました。

ええ、まわりに人もいないのではありますが、
大声でのやりとりでした。


今日、年金入っとる日でよな、付け込みもしとくわな・・・と。

父は、キャッシュカードではなく窓口でお金をおろすのです。
その理由は・・・
職員さんとの会話を楽しんでいるからだと悟りました。

父の書いた書類は、読めないような字であるものの、
いいですよ・・・と受け取り、
なんだかんだとしゃべらながらお仕事を続けていました。


aさんな、何年もきてくれよるのに景品一回ももろてくれたことないでーと
洗剤を持たしてくれようとしました。

父は洗剤を持って歩くことができません。

「ほうじゃな・・・今日は讃岐から娘がわざわざきてくれとんよ、
もろていぬわな」と、私に洗剤をくれました。

「ええなーっ・・きてくれとんじゃな」と

その様子を見ていた私は、涙をこらえることができませんでした。

職員さんの優しさや
父の想いが交差して、父にばれないように涙していました。

職員さんは気づいていたようで・・・

「いつもありがとうございます。たぶんいろいろとご迷惑を
おかけしていると思います・・」という私に

「いいえ、こちらこそ・・・」と。


父が病気になり、
母が病気になり、
母を亡くし・・・・


父のこれからを
穏やかなものになることを心より祈り・・・・


そして、今父の生活を支えてくれているみなさんに
深く感謝します。



小さな郵便局のひとこまですが、
マニュアルにないだろうと思われる対応に
ありがたさを感じるのです。


  

Posted by ももいろどんぐり at 06:36Comments(0)良妻賢母

2013年06月10日

小銭の悲しみ

いろいろと理由があり、足しげく父のもとに通っている。

父の部屋には、
貯金箱やら
巾着やら
引き出しに、大量の小銭が。

金種別に分けられているのもあれば、
無造作になっているものもある・・・・


そして、お財布にも
カバンの底にも
カバンのポットにも 小銭がいっぱい


たぶん、全部数えたら10万くらいになるのではないのかなーと
思うほど・・・


左手が使えない父は、タクシーに乗ったときのおつりや
スーパーなんかに行ったときにのおつりをそのままにしているだと思う。

右手には杖を持っているし


レジの人や
後ろに待つ人に気を使い

運転手さんにも気を使い


待たせたら迷惑がかかるとか

上手に小銭が出せないとか


いろんなことがあって


小銭がいっぱいたまっているのだと思う。









小銭の大量発生に

父の悲しさと優しさを見ることができ


その悲しさをちょっとだけでも
一緒に感じてあげたい







なんで・・私・・・もっと優しくなれないんだろう




  

Posted by ももいろどんぐり at 22:20Comments(2)良妻賢母