2012年01月15日
乙武洋匡さんの講演会
昨日は、乙武洋匡さんの講演会でした。
会場につくまで、乙武洋匡さんの講演会だと思っていたのですが、
特別支援学校香川県民フォーラムというものでした。
会場につき、受付で出会った方が、
香川県東部養護学校の先生で、秋に
「普段、うちの学校の子どもはなかなか外にどんぐりをひらいにいけないので」と
ドングリランドにどんぐりを拾いに来られていました。
もしよかったらどうぞ・・・とどんぐりをプレゼントしたことがあるのです。
そのご、クラフトができたんですよ・・・ということを報告してくれました。
世間は狭い・・というか、ご縁があるというのでしょうか・・・
まずは、保護者さんと卒業生の体験発表。
保護者さんの発表では、息子さんの障害がどんなものなのかというのが、全く分からなかったのですが、
29才になられる息子さんは、今ひとり暮らしをしていて、ヘルパーさんたちに助けてもらっていると。
親はいつまでも、いるわけでなく
妹ふたりには妹の人生があると(ここで、涙がとまらなかった)
ひとり暮らしも大丈夫みたいなんで、
もしもできたら、お嫁さんがきてくれたらいいな・・と
結ばれていました。
卒業生さんのお話は、
中学校までは地元の中学校だったけど、
特別支援クラスにはいることになった。
いやでいやでたまらなかった・・・。
差別とかがありそうで・・。
一番信頼していた母親が、高校は養護学校にいきなさいというてきて、
くやしかった・・・
養護学校なんて、楽勝と思っていたけど、大間違い。
厳しい部分もあったけど、がんばって卒業した。
その頑張りが今の自分の仕事に結びついていると。
「遅刻したり欠席したりするかもしれないと思われる子を
とってくれる企業はあるか?」と先生に言われ、
それはそうだと、がんばって学校にかよったと。
いいお話でした。
わたしは母親ですので、
この子のお母様が我が子を
「養護学校へ」と決断したその心が痛く感じました。
さて、乙武洋匡さんのお話。
ツイッターを確認しつつ聞く体制をとっていたのですが・・(笑)
ぎりぎりに到着していたみたいで・・・・
前のふたりのお話は聞いてないんだなーとちょっと残念。
まあ、お忙しいからでしょうけど・・・。
みんなちがってみんないいといつもは思っているけど、
東日本大震災のときには、自分の無力さを感じた。
がれきの撤去も、炊き出しもできない・・
今、自分がいってもじゃまになるだけだ・・・・と。
まさしさまも佐渡裕さんも同じことを言ってらっしゃいました。
「音楽はこんなときに無力だ」と。
今、人々の生活がちょっとづつ安定してきたので、
子どもたちと接するため東北に行っている・・・
こんなボクでも、がんばれる力を届けられるかもしれない・・・と。
その後質疑応答。
いろんな意見があるのですが、
すっごい感動して興奮して、自分のことばかりしゃべって、
質疑になっていない方もいらして・・・
それを司会者の校長先生が
「みんなちがってみんないい」とおっしゃったのがさすがだなーと
感じました。
あるお母さん
「私の息子は知的障害です。
乙武さんは、手も足もないけど頭はかしこい。だから結婚し子どももできるんや。
僕みたいな知的障害者なんかむっこんやできんのやと息子が言っているのですが、
母親としてどう言葉をかけてやったらいいのですか?」と。
この話には、涙がこぼれました。
わたしなど、娘のできちゃった結婚で奈落の底にいたのですが、
なんちゃでなかったわー・・・と。
乙武さんは、初めから可能性を0にしていたらいけないと思うと。
自分も生まれたときにまわりは、結婚なんてできるわけないと
思っていただろうし、寝たきりだと思っていたのにこうなっている。
自分で無理と思ってしまったら無理になるよ・・・と。
講演会を通して、
乙武さんは、陰でどんなに努力を重ねてきたのかというのが、
言葉にしないけど、つたわってきたようでした。
帰りにケーキを持って
娘のおうちに。
「おかあさん・・・私も講演会行きたかった」と。
小学校のとき「五体不満足」で、感想文を書いたのを
覚えているのかなー・・・・。
ノーマライゼーションとか
インタークルージョンとか
バリアフリーとか・・・
心の中に留めていたいと思うけど、
ほんと、私の手のひらも心も小さくて
目先のことにしか動けていなくて
大きなものを見つめて進んでいきたいなーと思った次第です。
会場につくまで、乙武洋匡さんの講演会だと思っていたのですが、
特別支援学校香川県民フォーラムというものでした。
会場につき、受付で出会った方が、
香川県東部養護学校の先生で、秋に
「普段、うちの学校の子どもはなかなか外にどんぐりをひらいにいけないので」と
ドングリランドにどんぐりを拾いに来られていました。
もしよかったらどうぞ・・・とどんぐりをプレゼントしたことがあるのです。
そのご、クラフトができたんですよ・・・ということを報告してくれました。
世間は狭い・・というか、ご縁があるというのでしょうか・・・
まずは、保護者さんと卒業生の体験発表。
保護者さんの発表では、息子さんの障害がどんなものなのかというのが、全く分からなかったのですが、
29才になられる息子さんは、今ひとり暮らしをしていて、ヘルパーさんたちに助けてもらっていると。
親はいつまでも、いるわけでなく
妹ふたりには妹の人生があると(ここで、涙がとまらなかった)
ひとり暮らしも大丈夫みたいなんで、
もしもできたら、お嫁さんがきてくれたらいいな・・と
結ばれていました。
卒業生さんのお話は、
中学校までは地元の中学校だったけど、
特別支援クラスにはいることになった。
いやでいやでたまらなかった・・・。
差別とかがありそうで・・。
一番信頼していた母親が、高校は養護学校にいきなさいというてきて、
くやしかった・・・
養護学校なんて、楽勝と思っていたけど、大間違い。
厳しい部分もあったけど、がんばって卒業した。
その頑張りが今の自分の仕事に結びついていると。
「遅刻したり欠席したりするかもしれないと思われる子を
とってくれる企業はあるか?」と先生に言われ、
それはそうだと、がんばって学校にかよったと。
いいお話でした。
わたしは母親ですので、
この子のお母様が我が子を
「養護学校へ」と決断したその心が痛く感じました。
さて、乙武洋匡さんのお話。
ツイッターを確認しつつ聞く体制をとっていたのですが・・(笑)
ぎりぎりに到着していたみたいで・・・・
前のふたりのお話は聞いてないんだなーとちょっと残念。
まあ、お忙しいからでしょうけど・・・。
みんなちがってみんないいといつもは思っているけど、
東日本大震災のときには、自分の無力さを感じた。
がれきの撤去も、炊き出しもできない・・
今、自分がいってもじゃまになるだけだ・・・・と。
まさしさまも佐渡裕さんも同じことを言ってらっしゃいました。
「音楽はこんなときに無力だ」と。
今、人々の生活がちょっとづつ安定してきたので、
子どもたちと接するため東北に行っている・・・
こんなボクでも、がんばれる力を届けられるかもしれない・・・と。
その後質疑応答。
いろんな意見があるのですが、
すっごい感動して興奮して、自分のことばかりしゃべって、
質疑になっていない方もいらして・・・
それを司会者の校長先生が
「みんなちがってみんないい」とおっしゃったのがさすがだなーと
感じました。
あるお母さん
「私の息子は知的障害です。
乙武さんは、手も足もないけど頭はかしこい。だから結婚し子どももできるんや。
僕みたいな知的障害者なんかむっこんやできんのやと息子が言っているのですが、
母親としてどう言葉をかけてやったらいいのですか?」と。
この話には、涙がこぼれました。
わたしなど、娘のできちゃった結婚で奈落の底にいたのですが、
なんちゃでなかったわー・・・と。
乙武さんは、初めから可能性を0にしていたらいけないと思うと。
自分も生まれたときにまわりは、結婚なんてできるわけないと
思っていただろうし、寝たきりだと思っていたのにこうなっている。
自分で無理と思ってしまったら無理になるよ・・・と。
講演会を通して、
乙武さんは、陰でどんなに努力を重ねてきたのかというのが、
言葉にしないけど、つたわってきたようでした。
帰りにケーキを持って
娘のおうちに。
「おかあさん・・・私も講演会行きたかった」と。
小学校のとき「五体不満足」で、感想文を書いたのを
覚えているのかなー・・・・。
ノーマライゼーションとか
インタークルージョンとか
バリアフリーとか・・・
心の中に留めていたいと思うけど、
ほんと、私の手のひらも心も小さくて
目先のことにしか動けていなくて
大きなものを見つめて進んでいきたいなーと思った次第です。
Posted by ももいろどんぐり at 09:02│Comments(2)
│良妻賢母
この記事へのコメント
うちの代表は中途障害で高次脳機能障害者です。
副代表は軽度知的障害者です。
広報とWEB担当はそれぞれ重度身体障害者です(*^。^*)。
普段、私たちは、障害者の生活について考える機会があまりなく、
講演会のような催し物で接する程度ですが、
障害者自身も、もっと外に出て行って発信する必要があると思っています。
そのことで、
障害者について理解を深めてもらうことと同時に、
健常者の人にとっても良い効果があると思います。
毎日の暮らしを大切にして、丁寧に生きていくことの素晴らしさを感じてもらえると思うのです。
緑を大切にすることも理解が深まると思います。
副代表は軽度知的障害者です。
広報とWEB担当はそれぞれ重度身体障害者です(*^。^*)。
普段、私たちは、障害者の生活について考える機会があまりなく、
講演会のような催し物で接する程度ですが、
障害者自身も、もっと外に出て行って発信する必要があると思っています。
そのことで、
障害者について理解を深めてもらうことと同時に、
健常者の人にとっても良い効果があると思います。
毎日の暮らしを大切にして、丁寧に生きていくことの素晴らしさを感じてもらえると思うのです。
緑を大切にすることも理解が深まると思います。
Posted by 0-た
at 2012年01月15日 13:38

かきこみありがとうございます。
いろいろとかんがえることありますよね~
いろいろとかんがえることありますよね~
Posted by ももいろどんぐり
at 2012年01月22日 08:55
